SEO対策で集客増加と売上向上を目指そう
ECサイトを運営する際、商品の販売だけでなく、集客も非常に重要な課題です。集客のために有効なのが「SEO(検索エンジン最適化)」です。SEO対策を効果的に行うことで、検索エンジンで自社のサイトが上位に表示され、より多くのユーザーにサイトを訪れてもらうことが可能になります。今回は、SEOの基本的な考え方と実践的な手法を解説します。
SEOとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と言います。簡単に言えば、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンで、自社のサイトをできるだけ上位に表示させるための手法です。なぜこれが重要かというと、検索結果の上位に表示されるサイトほどクリックされる可能性が高くなるからです。
ECサイトにおいては、商品やサービスに関連する検索キーワードで上位表示されることが、集客や売上に直結します。例えば「スマートフォン ケース」や「ダイエット サプリ」など、ユーザーが検索するワードに対応したSEOを施すことが重要です。
SEOの基本要素
SEOには主に以下の3つの要素があります。
1. オンページSEO
オンページSEOは、自社のサイト内で実施するSEO対策のことです。これには、以下のような要素が含まれます。
・キーワード選定と配置
SEOの基本は、ターゲットとするキーワードを選定し、それを適切にページ内に配置することです。商品ページやカテゴリページ、ブログ記事などにおいて、ユーザーが検索しそうな言葉を自然に組み込むことが重要です。例えば、商品の名前や説明文にキーワードを散りばめ、タイトルや見出しタグにもそれを反映させましょう。
・メタデータ(タイトルタグ、ディスクリプションタグ)
メタデータは、検索結果に表示されるタイトルや説明文です。これらは検索エンジンにとって非常に重要な情報源であり、魅力的かつ簡潔に商品やページの内容を伝える必要があります。例えば、「【送料無料】新発売のスマートフォンケース|ブランド名」など、具体的かつ検索キーワードを盛り込んだものが効果的です。
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SEO基礎!タイトルとディスクリプションで検索順位を上げよう
・内部リンク
サイト内でページ同士をリンクさせることは、検索エンジンがサイトの構造を理解するのに役立ちます。また、ユーザーが関連する商品や情報を簡単に探せるようにするためにも重要です。
2. オフページSEO
オフページSEOは、自社のサイト外で行うSEO対策で、主に外部サイトからのリンク(バックリンク)やソーシャルメディアでの言及などを通じて検索エンジンでのランキングを向上させる施策です。最も重要な要素は「バックリンク」です。外部サイトから自社のサイトへのリンクが多ければ多いほど、検索エンジンはそのサイトを「信頼できるサイト」と見なします。しかし、無理にリンクを増やすのではなく、信頼性のあるサイトからの自然なリンク獲得が大切です。たとえば、人気のあるブログやメディアサイトで紹介されることが効果的です。
3. テクニカルSEO
テクニカルSEOは、サイトの技術的な部分に関連するSEO対策です。検索エンジンがサイトを適切にクロール(巡回)できるように、以下の点を確認しておくことが重要です。
・サイトの表示速度
ユーザーがサイトを開いた際の読み込み速度が遅いと、ユーザー体験が悪化し、検索エンジンにも評価されません。ページの速度を改善するためには、画像の圧縮やキャッシュの活用、サーバーの高速化などが効果的です。
・モバイルフレンドリー対応
現在、多くのユーザーがスマートフォンからインターネットを利用しています。Googleもモバイルフレンドリーなサイトを優先的に評価するため、モバイル端末でも快適に閲覧できるようにサイトを最適化することが必要です。
・SSL対応(HTTPS化)
SSL証明書を使用して、サイトのURLを「http://」から「https://」に変更することが推奨されます。SSL(Secure Sockets Layer)証明書は、ウェブサイトとユーザー間の通信を暗号化し、安全性を高める技術です。これにより、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防止できます。特に、クレジットカード情報や個人情報など、機密性の高いデータを扱うサイトでは、SSLの導入が重要です。
「https://」への変更は、ユーザーに対してサイトが安全であることを示すため、ブラウザに「保護された通信」と表示され、安心感を与えます。これにより、購入手続きやログイン情報の入力時に、ユーザーが不安なく操作を行えるようになります。
また、Googleはセキュリティの重要性を強調しており、SSL証明書を導入したサイトを検索結果で優遇する傾向にあります。そのため、「https://」への変更は、SEO(検索エンジン最適化)にもプラスの影響を与え、検索順位の向上が期待できます。
ECサイトにおけるSEOの重要性
ECサイトでは、SEOの最適化によって集客数を増やすだけでなく、次のようなメリットもあります。
・広告費の削減
SEOで上位表示されることにより、広告費を使わずにサイトに訪問者を集めることができます。特に長期的に見れば、広告費の削減は大きなコスト削減に繋がります。
・ユーザーの信頼獲得
検索エンジンの上位に表示されることは、ユーザーに対して信頼性や権威性をアピールできる要素になります。ユーザーは自然検索結果をクリックすることが多く、上位にランクインしていると、そのブランドや商品の信頼性が高いと見なす傾向があります。
・競争優位性の確保
多くのECサイトが存在する中で、SEO対策をしっかりと行い競合よりも上位に表示されることは、競争優位性を確保するために欠かせません。
SEO対策の実践方法
ここまでSEOの基本事項や重要性についてみてきましたが、実際にECサイトですぐに始められるSEO対策としては、以下のような方法があります。
・商品ページの内容を充実させる
詳細な商品説明に加え、写真や動画を使用することで視覚的にも魅力的にしましょう。また、ユーザーのレビューやQ&Aセクションを追加することによって、ユーザーが知りたい情報を得られたり疑問を解消できたりするコンテンツとして役割を果たすことができるため、SEO効果が高まります。
▼商品ページの作り方に関する記事はこちら
売上を伸ばす商品ページの作り方
・ブログを活用する
自社のサイトに関連するブログや記事を定期的に更新し、SEOを意識したキーワードを取り入れることが有効です。例えば、「夏にぴったりのTシャツ特集」や「ダイエットに役立つサプリの選び方」など、役立つ情報を提供することで検索流入を狙えます。
・検索キーワードのリサーチ
Googleのキーワードプランナーや他のSEOツールを使って、どのキーワードが自社商品やサービスに関連するかをリサーチし、それに基づいてコンテンツを最適化しましょう。
▼キーワードリサーチに関する記事はこちら
他社を知り自社を知る!キーワードリサーチと競合分析の重要性
SEOは一度取り組んで終わりではなく、継続的な改善と更新が求められます。特にECサイトでは、商品の追加や季節に応じたページの更新が頻繁にありますので、その都度SEOを見直し、最適化を続けることが大切です。SEOを意識したコンテンツ作成やサイト改善を行い、検索エンジンで上位表示されるようになると、集客が増加し、売上向上にも繋がります。
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