唯一無二のブランド豚「湘南みやじ豚」が実践する、安定売上を生む運営
公開日:2026.02.20
「湘南みやじ豚」生産者:宮治様
課題
ネットショップ運営の経験が少なく、受注処理・決済対応・業務フローに不安があった
飲食店向けと個人向け販売の業務の違いに対応できる体制が整っていなかった
商品点数や注文数の増加に対して、発注・出荷指示などの業務が属人化・煩雑化していた
解決策
オンラインサポートを活用し、運営ノウハウを体系的に習得
管理画面・検索機能・CSV出力機能を活用し、受注〜出荷までの業務を仕組み化
定期購入機能を導入し、部位バランスや販売計画を考慮した商品設計を確立
効果
受注処理や決済対応への不安が解消され、安定した運営体制を構築できた
発注・出荷業務の効率化により、スポット的な大量注文(4,000件規模)にも対応可能になった
定期購入の申込み増加とブランド価値向上により、売上の安定化につながった
※今回は、株式会社みやじ豚 EC担当の神保様にお話を伺いました
神奈川県藤沢市で育てている豚を「湘南みやじ豚」とブランド化を図って、生産・販売をしています。ブランド豚や銘柄豚には、地域の名前、その豚の特徴をとって名付けられることが多いと思いますが、「湘南みやじ豚」は湘南に住む養豚家の宮治(みやじ)さんが育てた豚のお肉だから、みやじ豚。生産者の名前を冠した珍しい豚です。柔らかくて甘いのが特徴で、あぶらみが苦手な方でもサラッと軽く食べられます。
希少で美味しい豚肉として、プロの方からもご好評いただき、販売先は主に地元の湘南、鎌倉、東京、遠くは沖縄にある飲食店様です。販売方法としてはネットショップだけでなく、業務用は公式LINE、メール、FAX、電話でご注文を受けています。

「湘南みやじ豚」を広めるためのネットショップ
個人向けに情報発信、販路拡大を目的としてネットショップを始めました。
「湘南みやじ豚」として販売を開始し、お陰様で20年が経ちましたが、お客様が店頭でご購入いただけるのは松屋銀座のみ。2025年に初めて、地元の湘南にできた道の駅「道の駅湘南ちがさき」で買えるようになりました。なので、自社で運営する店舗は持っていません。だからこそ、個人のお客様に「みやじ豚」を知ってもらう、楽しんでもらうために、情報発信や販路拡大を目的としてネットショップを始めました。
事例が決め手になったカートシステム選定
当時は別のカートシステムを使っていましたが、付き合いのあったコンサルタントから、オンラインショップで豚肉を販売している事例を紹介してもらい、そのサイトがショップサーブを利用していたことから、興味を持ちました。
その頃使っていたカートシステムは、管理画面の使いづらい点(操作性)が気になっていたこともあり、移転を考えるようになりました。
何よりも、コンサルタントが紹介してくれたショップサーブのサイト事例がとても素敵で、「このようなサイトがつくれるなら、ぜひやってみたい」と思いました。
初心者は、そもそも何ができるのかが分からないため、「何を目指したいか」「どのようなものをつくりたいか」が抽象的になってしまう。「このカートシステムを使えば、同じようなことが実現できる」というイメージがしやすいと、始めるきっかけになるような気がしています。
飲食店様向け販売との違い
ショップサーブに移転する上で、ネットショップでみやじ豚らしさは伝えられるのか、会社の規模が非常に小さいことから、受注がきた場合、それをスムーズに日々の業務に落とし込むことができるのかなど不安はありました。
ですが、ショップサーブに依頼したところ、開店に必要な制作や商品登録などスピーディーにご対応いただけました。
これまでの飲食店様向けの販売は、受注件数は少なく1件あたりの販売量が多い。そして、支払い方法は末締めの翌月払い(銀行振込)とシンプルです。注文を受けてすぐ発送し、発送完了後にその旨を伝える必要もなかったことに比べ、ネットショップは受注件数が多く、1件あたりの販売量が少ない。そして、支払い方法は銀行振込や代引き、クレジットカードもあります。
飲食店様向けの販売もネットショップも、「注文を受けて、みやじ豚を発送する」という大枠は同じなのに、工程が全然違うことに最初は戸惑いました。どちらが良い悪いではなく、単純に、ネットショップでのご注文に対する業務が確立してなかったので、それを従来の業務に加えて、落とし込んでいかなければいけないことが課題であり、悩みでした。
仕組み化と定期購入で実現した、安定運営と業務効率化
これらの課題や悩みを解決するために、私はオンラインサポートをかなりの頻度で活用しました。この「オンラインサポート」は、本当にすごいと感じています。
いわゆるマニュアルやFAQのような位置づけだと思うのですが、ありとあらゆる内容が網羅されていて、とても分かりやすいんです。画像付きで丁寧に解説されているのはもちろん、文章も的確で、関連情報へのリンクもきちんと整理されている点が有難いですね。
日々、管理画面を確認しているのですが、各注文が現在どこまで処理されているのかが、受注台帳を開いた瞬間に分かる仕様も助かっています。一括処理や決済依頼、入金、発送、メール対応などのステータスも見やすく整理されていて、非常に使いやすいです。
また、会員のお客様の購入回数や、定期購入・予約商品の有無などもアイコンでひと目で分かるため、対応がスムーズに行えます。検索条件も細かく設定できるので、業務代行スタッフや社内スタッフとの画面共有をしながらのやり取りも、とても円滑に進みます。
さらに便利なのが、「検索結果のダウンロード」機能です。項目を自由に設定し、CSV形式で出力できるので、そのデータを自社の発注システムに取り込めば、精肉工場向けの「精肉指示書」として活用できます。
商品名だけでは工場側で手配できないため、部位・形状・重量・真空加工の有無・数量など、現場が使いやすい形式に変換する必要があります。弊社は自社工場ではなく委託工場を利用しているため、こうした調整には特に苦労していました。
ネットショップでは商品数も多く、以前はこの作業が非常に大変でしたが、現在は誰でも対応できるレベルまで仕組み化できています。その結果、業務効率は大幅に改善されました。具体的な機能としては、定期購入も活用しています。
豚肉にはロース・バラ・もも・ヒレなど、さまざまな部位がありますが、どうしても人気が集中する部位が出てきます。一方で、生き物である以上、特定の部位だけを多く持つ個体がいるわけではありませんし、部位ごとの取れる量も決まっています。
たとえば、ロースは1頭あたり約5kg(左右で10kg)、ももは約10kg(20kg)といった具合に、部位ごとにバランスが異なります。そのため、ロースを多く販売するには、ももも同時に販売していく必要がありました。この課題を解消するために導入したのが、定期購入です。
その結果、申込件数も増え、部位バランスの悩みも徐々に解消されつつあります。売上の安定化にもつながっており、非常に効果を実感しています。

「売る場所」から「伝える場所」へ
これまで、会社の規模も小さく、ネットショップ運営に十分な時間やリソースを割くことができていませんでした。当社では、宮治自身が唯一の生産者であるため、販売できる豚肉の量にはどうしても限りがあります。週に2回出荷はしていますが、飲食店様への卸販売に加えてネットショップでの販売も行っているため、週によっては在庫がほとんど残らないこともあります。
そのため、ネットショップを「売上を伸ばすためだけの場所」ではなく、「みやじ豚の価値を伝える場所」として活用していきたいと考えるようになりました。
具体的には、ネットショップをみやじ豚の“カタログ”のような存在として位置づけています。実際、飲食店様も商品選定の際にネットショップをチェックされており、初回のご注文はネットショップ経由というケースも少なくありません。
さらに、「みやじ豚のある暮らし」を発信するメディアとして活用し、商品の背景や想い、食の楽しみ方などを伝えることで、ブランド価値を高めていきたいと考えています。
単なる販売チャネルではなく、みやじ豚の魅力を伝え続けるための重要なツールとして、ネットショップを育てていくことが目標です。