受注生産型着物リメイク事業のネットショップ活用
公開日:2026.03.17

さくら株式会社 代表取締役 小玉 達人様

課題
ECに関する知識がなく、何から始めればよいのか分からない状態だった
着物リメイクという専門商材ゆえに、集客やリピート獲得が難しかった
解決策
テンプレートが充実しているショップサーブを活用し、簡単にネットショップを構築
問い合わせ対応の品質向上と、IT・AIツールによる業務効率化を推進
効果
EC初心者でも無理なく使いこなせるネットショップを構築できた
少人数でも運営できる、持続可能なビジネスモデルを実現した
お客様からお預かりした着物を加工・リメイクし、新たな形に生まれ変わらせてお届けする事業を行っています。在庫を持たず、ご依頼ごとに一点ずつ制作する「受注生産型」のビジネスモデルで運営しているのが特徴です。もともと呉服店やアパレルメーカー、リメイク作家のもとで経験を積んできたこともあり、その知識と技術を活かして、2011年頃からネットショップと同時に事業をスタートしました。
私たちは、着物を単なる「衣類」ではなく、「何度でも生まれ変われる素材」として捉えています。着物はほどくことで必ず反物に戻るという、日本独自の仕立て文化を持っています。この特性により、持ち主が変わっても再利用しやすく、長い年月をかけて受け継がれてきました。
古来より日本には、生地を無駄なく循環させる仕組みがありました。着物として着古した後は野良着に、さらに裂織や襤褸(ぼろ布)、雑巾へと姿を変え、最後まで使い切る文化が根付いています。人が服に合わせるのではなく、服の状態に合わせて使い方を変えていく――そこには、ものを大切にする日本人ならではの精神があります。
こうした背景を踏まえ、私たちは一着一着に込められた想いや歴史を大切にしながら、現代の暮らしに合った形へと再生しています。着物が持つ「受け継がれる価値」や「循環する美しさ」を次の世代へとつなげていくことこそが、私たちの使命であり、事業の原点です。

理由在庫リスクを防ぐ、受注生産型ネットショップという道
以前は作家さんのもとで、Yahoo!ショッピングや百貨店の催事などを通じて、すでにリメイクされた商品を販売していました。そんな中で、お客様から「それなら、私の着物をリメイクしてほしい」という声をいただいたことが、大きな転機となりました。
お客様一人ひとりのご要望を形にする仕事こそ、自分に向いているのではないかと感じるようになり、自分のお店、つまりネットショップを立ち上げることを決意しました。
ネットショップを始めた最大の理由は、全国のお客様とつながれること、そして小さな資本でも挑戦できる点に魅力を感じたからです。実店舗の場合、多額の初期投資が必要になりますが、ネットショップであればリスクを抑えてスタートできます。
また、アパレル業界で働く中で、在庫を抱えることのリスクや経営の難しさも実感してきました。その経験から、「在庫を持たない事業」を軸にしたいと考えるようになり、お客様の着物を預かって加工する現在のスタイルにたどり着きました。
「どうなるか分からない」という不安を抱えながらのスタートでしたが、結果としてネットショップは、この仕組みを実現するための最適な手段だったと感じています。
「これならできる」と思えた、分かりやすさが決め手に
ネットショップを始めた当初は、ECに関する知識も十分ではなく、どのカートシステムを選べばよいのか分からない状態でした。資料請求をしたり、セミナーに参加したりする中で出会ったのが、ショップサーブでした。
当時は「クレジットカード決済ができること」が最低条件だったこともあり、比較的早い段階でショップサーブに決めたと記憶しています。
ショップサーブはテンプレートが用意されているため、専門知識がなくてもスムーズにネットショップを始めることができ、開店後も自分で改善を重ねていける点に大きな魅力を感じました。また、セミナーへの参加を通じてノウハウを学べる点も、安心して運営を続けられる理由の一つです。
他社のカートシステムでは、HTMLなどの専門知識が必要なケースも多い中、ショップサーブは操作が分かりやすく、初心者でも迷わず使える点が印象的でした。決済機能や基本的な販売機能も当初から充実していて、テンプレートを活用することで、スムーズにショップを立ち上げることができたと思います。
私自身、今ではショップサーブのファンになっていると感じています。担当者の丁寧で親身なフォローは非常に心強く、ネットショップ立ち上げ時の不安が大きかった時期に、精神面・実務面の両面で支えていただきました。

事業そのものと向き合い続ける、ネットショップ運営の現実
ネットショップ運営で最も大きな課題は、「売れない時期をどう乗り越えるか」という点でした。いわゆるネットショップ運営というよりも、「自分が手がけている事業そのもの」に難しさがあると感じることのほうが多かったように思います。始めた当初は思うように注文が入らず、不安を感じる日々が続いていました。
また、着物リメイクという商材の特性上、リピート率が高くなりにくいことも大きな課題の一つです。一度ご依頼いただいて満足していただけたとしても、次に加工する着物がなければ、すぐに再注文につながるわけではありません。そのため、常に新規のお客様と出会い続ける必要がありました。
ITとコミュニケーションを融合した運営スタイル
現在は、CRM機能を活用しながらネットショップを運営しています。資料請求をきっかけとしたフォローメールの配信や、過去にご利用いただいたお客様へのキャンペーン案内などを通じて、継続的な関係づくりを意識した運営を行っています。
また、お問い合わせ対応においては、できるだけ機械的にならないよう、お一人おひとりのお客様の想いや背景をくみ取った対応を心がけています。着物には、ご家族の思い出や大切な記憶が込められていることも多いため、丁寧なコミュニケーションを何よりも大切にしています。
さらに、商工会議所が主催するセミナーやAI関連の勉強会にも積極的に参加し、常に知識のアップデートや情報収集に取り組んでいます。最近では、Googleの各種ツールやAIを活用した業務改善にも挑戦し、業務効率とサービス品質の両立を目指しています。
中でも特に役立っているのがAPI連携機能です。日々の手作業をできるだけ減らし、さまざまな便利な外部サービスと連携させることで、「楽に・賢くお店を運営できる仕組み」を構築できています。
こうした便利な機能をつなぐ“ハブ”として活用できる点が、ショップサーブの魅力ではないでしょうか。
継続を大切にする、これからの経営方針
今後については、無理に規模を拡大することよりも、「長く続けられる形」を何よりも大切にしていきたいと考えています。もともと少人数でスタートした事業だからこそ、自分たちの体力や環境に合った、無理のないペースで続けていくことを目標としています。
また、サイトについても、時代の変化に合わせて少しずつ改善していきたいと考えています。AIや新しいツールを積極的に取り入れながら業務負担を軽減し、その分、お客様一人ひとりと丁寧に向き合える時間を増やしていきたいです。
これからも、ショップサーブのサポートや人とのつながりを大切にしながら、小さくても安定した、そして多くの方に信頼されるショップであり続けたいと思っています。




