ネットショップで売れる商品名の作り方
公開日:2026.01.15
具体例と改善ステップで、見つけやすく選ばれる名前づくりのコツを紹介します
ネットショップでは「商品名」が売上を左右する最初の鍵です。SEOの観点だけでなく、ユーザーが検索・比較・購入に至るまでのあらゆる場面で、わかりやすく魅力的な名前かどうかが選ばれるか否かを分けます。
難解すぎる名前、特徴が伝わらない名前は、クリックされる機会すら逃します。
本記事では、業界用語を排しながら、今日から実践できる「商品名をつけるコツ」を段階を追って解説。ひとつずつ見直して、売れる商品名を手に入れましょう。
なぜ商品名がネットショップの売上に直結するのか
商品名は、ユーザーが最初に触れる情報です。検索結果や商品一覧での表示はもちろん、広告やSNS投稿の中でも強いインパクトを持ちます。適切な商品名はクリック率を高め、結果として購入行動につながります。逆に、わかりにくい名前や検索にヒットしにくい名前では、どんなに良い商品でも選ばれにくくなってしまいます。つまり、商品名は単なるラベルではなく「売上を動かす要因」そのものなのです。
調査データで見る商品名・検索機能の重要性
EC業界団体の IMRG(Interactive Media in Retail Group) と Lucidworks が共同で実施した調査によると、ウェブサイト訪問者のうち わずか13%しかサイト内検索を利用していない にもかかわらず、その検索利用者が売上全体の31%を生み出している ことが分かりました。さらに、検索利用者の平均コンバージョン率(6.8%)は、サイト全体平均の2.8%を大きく上回る と報告されています。
出典:IMRG「サイト内ナビゲーションとパーソナライゼーションに関するレポート」(2022年)
このデータは、「検索されやすい商品名をつけること」が実際の売上増加に直結することを示しています。商品名はSEO対策の一部であると同時に、購入意欲を持ったユーザーの目に留まり、選ばれるための決定打となるのです。
商品名は“長期的な広告”の役割
一度決めた商品名は、広告とは違って継続的に検索結果に露出し続けます。商品ページの寿命が長いほど、SEO資産として効果を積み重ね、広告に依存しない集客の仕組みを作ることができます。
商品名を考えるときの基本のポイント
商品名は「検索に強い」だけでなく、「ユーザーに伝わりやすい」ことが欠かせません。短くても具体性があり、誰にとってどんな価値があるかが伝わる名前は、購買意欲を後押しします。
ここでは、商品名を付ける際に意識しておきたい基本的なポイントを整理します。特別な知識やツールがなくても実践できる内容なので、今日からすぐに取り入れることができます。
まずは「誰に」「どんなシーンで」使われるかを意識する
商品名にターゲットや使用シーンを反映させると、検索されやすさと訴求力が高まります。
たとえば「ベビー用 綿100% ガーゼタオル」は、「誰に(ベビー用)」「どんな特徴(綿100%)」「どんなシーン(ガーゼタオル)」が一目で伝わります。逆に「やわらかタオル」だけでは、ターゲットも利用場面も曖昧になり、検索でも埋もれやすくなってしまいます。
検索されやすい言葉を入れる
ユーザーが商品を探すときに入力しそうな「検索キーワード」を商品名に含めることは必須です。Googleやモールのサジェスト機能を参考にするのも有効です。
たとえば「マグカップ」で検索される頻度が高いなら、「北欧風 マグカップ 300ml」のように、カテゴリ名をきちんと入れるだけで検索流入の可能性が広がります。
数字やサイズ感を盛り込む
ユーザーは「具体的な数字」に安心感を覚えます。容量・サイズ・数量などを商品名に含めることで、比較されやすく、選ばれる確率も高まります。
「お弁当用 保存容器」よりも「お弁当用 保存容器 500ml×3個セット」と記載した方が、購入イメージが具体化し、クリック率や購買率につながりやすくなります。
検索経由の流入が半数以上、見つけやすさが購入につながる
訪問者が商品を探すとき、最も頼るのは検索とサイト内閲覧の手段です。商品名はその入口であり、ここでユーザーの興味を引けないとクリックすらされません。正しく設計された名前は、クリックされやすく、選ばれやすく、そして長期的に SEO 資産になる可能性もあります。そのため、商品名の設計には戦略が必要なのです。
ナイル株式会社が実施したアンケート調査によると、商品を購入する際、購入検討前の「調べ方」として最も多かったのは「ECサイトを閲覧」が 51.8%、2位が「検索エンジン利用」で 46.5% という結果でした。
出典:ナイル株式会社調べ(2022年12月実施、全国の男女515名対象アンケート)
このことは、半数以上のお客様が「購入前の動線」で “自ら探す” ことを前提に行動していることを示しています。そして、商品名が検索語としてヒットしやすければ、そこに表示される可能性が高まり、クリックや購入につなげるチャンスが生まれます。
広告は掲載している間のみ露出を得ますが、商品名は商品が存在する限り検索やモールの一覧で露出し得るため、名前は「半永久的に効く広告」のような役割を果たすこともあります。この性質を理解して、商品名を設計することが、ネットショップ運営の成否を分ける鍵になります。
やりがちなNG商品名と改善例
商品名は売上に直結する重要な要素ですが、意外と見落としがちな失敗も多いものです。せっかく魅力的な商品を用意しても、名前の付け方を誤ると検索に引っかからなかったり、ユーザーに覚えてもらえなかったりと、大きな機会損失につながります。ただし、これらの失敗は少し意識を変えるだけで改善できます。ここでは、特にありがちな3つのNGパターンと、その改善例を見ていきましょう。
抽象的な名前をつける
「夢のお皿」「きらめきバッグ」のようにイメージ先行の抽象的な名前は、検索されにくく具体性に欠けます。ユーザーにとって「どんな商品なのか」がすぐに分からないと、クリックにつながりません。
改善例:「夢のお皿」 → 「北欧風デザインの白い陶器皿 24cm」
具体的な利用シーンやサイズを含めることで、検索にも強く、ユーザーに伝わりやすい商品名になります。
文字を詰め込みすぎる
「高品質ハンドメイド完全防水軽量折りたたみ多機能トートバッグ」のように、あれもこれも盛り込むと冗長になり、逆に伝わりにくくなります。読みづらい商品名は、検索結果でもスルーされがちです。
改善例:「完全防水・軽量 折りたたみトートバッグ」
重要な特徴を2〜3点に絞り、整理して表現すると見やすくなります。
ブランド名を入れ忘れる
ブランドやショップ名を商品名に含めないと、せっかくの知名度やリピート購入の機会を逃すことになります。特にECモールでは、商品名だけでは差別化が難しいため、ブランド名を併記して信頼性を高めることが有効です。
改善例:「折りたたみトートバッグ」 → 「【moriha】折りたたみトートバッグ」
ブランド名を冒頭に入れることで、認知度を強化し、比較時にも選ばれやすくなります。
ネットショップでもできる!商品名改善のステップ
商品名を見直すといっても、いきなり正解を出すのは難しいものです。大切なのは、段階を踏んで候補を出し、比較しながら磨いていくこと。少しずつ整理していくことで、売上につながる名前へと近づけます。ここでは、誰でも取り組める改善ステップを5つ紹介します。
1. 既存の商品名をリストアップする
まずは現状を把握することから始めましょう。登録している全商品の名前をリストにし、「長すぎないか」「具体性があるか」「ブランド名が含まれているか」を一度チェックします。
2. 「誰が検索するか」をイメージする
購入するのはどんな人か、その人がどんなキーワードを入力するかを考えます。ターゲット像を意識することで、適切な単語や表現が見えてきます。
3. サジェスト機能で候補を拾う
Google検索やモールの検索窓で入力すると出てくる「サジェストワード」は、実際に多く検索されている言葉のヒントです。自社の商品に合うものがあれば、自然に取り込むことで検索流入が増えやすくなります。
4. 必要なら「数字・シーン・ブランド名」を加える
「3枚セット」「オフィス用」「【ブランド名】」などを加えると、具体性や信頼性が増します。ただし、入れすぎず読みやすさを保つことが大切です。
5. 20〜30文字以内を目安に調整する
文字数が短すぎると情報が足りず、長すぎると読みづらくなります。20〜30文字程度を目安に調整すると、検索でも一覧でも見やすいバランスになります。
商品名は「検索」と「購入」をつなぐ入り口
ネットショップにおいて、商品名は単なるラベルではなく、集客から購入に至るまでの導線そのものです。分かりやすく具体的であることは、検索結果にヒットしやすく、ユーザーの比較検討の中で選ばれる理由にもなります。また、オリジナリティやブランド名を取り入れることで信頼性を高め、長期的に見ても自社の資産として働き続けます。
この記事で紹介したように、「誰が検索するかを意識する」「サジェストで言葉を拾う」「数字やブランド名を適切に入れる」といった工夫は、すぐに実践できるものばかりです。小さな改善でも積み重ねれば、確実に検索流入や購入率の向上につながります。
そして忘れてはいけないのが、せっかく考え抜いた商品名を活かすための基盤です。商品登録やSEO設定が簡単にでき、販売促進機能も充実しているECカートシステムを使えば、名前の工夫が最大限に成果につながります。Eストアーショップサーブなら、商品管理のしやすさとマーケティング機能を兼ね備えており、売上アップに直結する環境を整えることができます。
商品名改善とあわせて、ネットショップ全体の基盤強化を検討してみませんか?ぜひお気軽にお問い合わせください。