• ECマーケティング

消費者の信頼獲得に繋がるUGCとは?

UGCの活用方法とメリット・デメリット

ECサイト運営において、ユーザー生成コンテンツ(UGC)は重要な要素となりつつあります。UGCとは、ユーザー自身が作成したコンテンツのことで、主にレビューや評価、写真、動画、ブログ記事、SNS投稿などが該当します。これらのコンテンツは、企業が一方的に発信するマーケティングとは異なり、ユーザー目線でのリアルな意見や体験を反映しているため、信頼性や共感を呼びやすくなります。

今回は、ECサイトにおけるUGCの活用方法とそのメリット・デメリットについて説明します。

UGC活用方法

1. 商品レビューの活用

ECサイトにおける最も一般的なUGCは「商品レビュー」です。ユーザーが商品を使用した感想を投稿することで、消費者がその商品の良さや使い勝手を知ることができます。

具体例:オンラインで化粧品を購入する場合、商品ページに他のユーザーが投稿したレビューが掲載されていると購入の検討材料になります。「肌に優しい」「使用後に肌がしっとりした」といった具体的な感想が書かれていることで疑問や不安が解消され、購入を迷っている消費者は参考にしやすくなります。

レビューの良さは、購入を検討している消費者にとって、信頼性の高い情報源となる点です。特に、多くの消費者と同じようなニーズを持つユーザーが書いたレビューは非常に効果的です。

2. SNSでのシェアや投稿

UGCのもう一つの重要な活用方法は、SNSでのユーザー投稿を活用することです。企業がハッシュタグを設定して、ユーザーに商品の使用感をSNSでシェアしてもらうと、自然な形で商品の認知拡大が期待できます。

具体例:ファッションブランドが「#MyStyleWith〇〇(ブランド名)」といったハッシュタグを使って、ユーザーが購入したアイテムをSNSに投稿する企画を行います。ユーザーが自分のコーディネート写真をSNSでシェアすることで、フォロワーがその商品を見て興味を持ち、ECサイトへの誘導が増えます。また、投稿された写真を企業側の公式アカウントでシェアすれば、ブランドの信頼性が高まり、さらなる認知が広がります。

SNSのユーザー投稿の活用例

3. ユーザー投稿型コンテンツ

自社の商品やサービスに関連したコンテンツをユーザーに制作してもらい、それをECサイトやブログ、SNSで紹介する方法です。例えば、ユーザーが自分の体験談や商品の使用方法をブログで紹介したり、動画を制作してYouTubeやInstagramに投稿したりするケースです。

具体例:ダイエット商品を販売するECサイトの場合、ユーザーに「ダイエット成功ストーリー」を投稿してもらうキャンペーンを行います。こうしたコンテンツによって、実際に商品を使用したユーザーが自分の体験を発信することになるため、新規顧客にとって非常に説得力があります。

4. FAQやコミュニティの利用

ユーザー同士が情報交換を行えるコミュニティやQ&Aコーナーを設けることも、UGCの一つです。ユーザーが質問を投稿し、他のユーザーが回答する形で知識を共有することで、サイトの信頼性や活気を高めることができます。

具体例:アウトドア用品を扱うECサイトに「ユーザーコミュニティ」コーナーを設置し、商品に関する質問や使い方をユーザー同士で回答し合うことができるようにします。このようなやり取りが活発であれば、サイトの訪問者は質問しやすくなり、サイトに対する信頼感も高まります。

UGCのメリット

1. 信頼性の向上

ECサイトで商品を購入する場合、消費者がユーザーの意見を参考にする傾向が強いため、UGCを活用することで商品の信頼性が高まります。実際のユーザーが投稿したレビューや写真は、企業の宣伝よりも説得力があり、特に新規顧客に対して大きな影響を与えることができます。

例えば、あまり知られていないブランドの靴をECサイトで購入しようとしたとき、ユーザーの「これまで履いた靴の中で一番快適だった」といった具体的なレビューを見れば、安心して購入に踏み切れるでしょう。

2. ユーザーとのエンゲージメント強化

UGCを積極的に取り入れることで、ユーザーとのエンゲージメントが深まります。ユーザーが投稿したコンテンツをサイトやSNSで紹介することで、ユーザーは自分の意見や体験が評価・反映されていると感じ、ブランドへの愛着が強まります。

3. コンテンツ制作のコスト削減

UGCを活用することで、自社で新たにコンテンツを制作する必要がなくなります。レビューやSNS投稿など、ユーザーが既に作成したコンテンツを活用することで、マーケティングコストを削減できます。

4. SEO効果の向上

商品レビューやユーザー投稿型コンテンツは、検索エンジンにおいても評価されやすいため、SEO効果を高めることができます。多くの消費者が実際に検索する内容やキーワードを含む投稿が増えることで、検索順位が上がる可能性があります。

UGCのデメリット

1. ネガティブな投稿のリスク

UGCの最大のデメリットは、ネガティブな投稿や誹謗中傷が投稿されるリスクです。特に、商品に対する不満があった場合、レビューに辛辣な意見が書かれることがあります。これに対処するためには、適切なモデレーションやフィードバック対応が必要です。

例えば、ECサイトの商品ページに「期待していたほど効果がなかった」というレビューが投稿されると、消費者が購入を避ける原因になり得ます。企業はこうしたレビューに対して真摯に対応することで、信頼の維持に努める必要があります。

2. コンテンツの管理の手間

UGCを多く取り入れると、投稿内容の管理や監視が必要になります。不適切な投稿や誤解を招くようなコンテンツが増えれば、企業の評判を守るためにモデレーションや対応に時間と労力をかける必要があります。

3. UGC依存のリスク

UGCに過度に依存すると、ユーザーの意見や体験に頼りすぎることになります。企業側が提供するコンテンツやプロフェッショナルなマーケティング活動が薄れる可能性があり、ブランドのメッセージやイメージが一貫性を欠く恐れがあります。

ECサイト運営においてUGCは、消費者の信頼を得るための強力なツールです。特に商品レビューやSNSでのシェア、ユーザー投稿型コンテンツは、ユーザーとのエンゲージメントを深め、サイトの活性化にも寄与します。しかし、ネガティブな投稿やコンテンツ管理の手間もありますので、適切な対応を怠らず、効果的にUGCを活用することが求められます。

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