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健康食品の法令違反、調査の約9割が該当

東京都が実施した健康食品調査で、ECサイトの約9割が法令違反。違反事例から学ぶ、適正な表示・広告の重要性

東京都は、健康食品による健康被害の未然防止を目的として実施している「健康食品試買調査」の2024年度(令和6年度)結果を、2025年3月25日に公表しました。
この調査は、東京都が法令に違反している可能性が高いと判断した健康食品を、販売店やインターネット通販などで実際に購入し、その表示や広告などを調査するものです。

出典:令和6年度健康食品試買調査結果

通信販売で購入した製品の約9割に不正な表示・広告

出典:令和6年度健康食品試買調査結果

公表された調査結果によると、今回試買調査の対象となった「法令違反の可能性が高いと思われる」健康食品124製品のうち、79%にあたる98製品に不適正な表示や広告が確認されました。

販売ルート別に見ると、販売店で購入した39製品中56%(22製品)で不適正な表示・広告が見られたのに対し、インターネット通販などの通信販売で購入した85製品においては、89%(76製品)で不適正な表示・広告が確認されました。

表示にかかる不適正な事例

今回の発表では、【法令で義務付けられている表示にかかる不適正な事例】として、以下の内容が示されています。

食品表示法上、容器包装の表示にかかる不適正な事例
・原材料と添加物が明確に区分されていなかった
・原料原産地が表示されていなかった
・表示が欠落していた
・内容量が欠落していた
・栄養成分表示が正しく表示されていなかった

特定商取引法上、通信販売広告等の表示にかかる不適正な事例
・広告に表示が必要な事項が明確に表示されていなかった
・最終確認画面に表示が必要な事項が適正に表示されていなかった

また【製品についての不適正な表示・広告の事例】として、「著しく事実に相違する又は人を誤認させるおそれのある表示」「優良誤認に該当するおそれのある表示」の具体的な例も示されています。

不適正な表示・広告の割合は減少傾向

今回の調査では、都が購入した健康食品の79%(124製品中98製品)に不適正な表示・広告が確認されましたが、この割合は2023年度の84%(125製品中105製品)と比較して減少しています。特にインターネット通販で購入した製品においては、2023年度の98%(81製品中79製品)から減少が見られました。健全な市場の発展のためには、事業者による表示・広告における法令遵守が不可欠です。

東京都は、健康食品に関する最新情報を提供するウェブサイトを運営するなどして、健康食品を利用する前に表示や広告を十分に確認するよう消費者に注意を促しています。

東京都のホームページ「健康食品ナビ」
健康食品に関する最新情報を紹介しています。
https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/kj_shoku/kenkounavi/

普及啓発用パンフレット「健康食品ウソ?ホント?
健康食品に関する最新情報を紹介しています。
https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/kj_shoku/kenkounavi/kouhoumat/usohonto-2/

若者向けホームページ「磨け!選択眼 サプリは魔法のくすりじゃない」
歌って、踊って、楽しく、正しく、選択できる眼を磨こう!健康食品を適正に利用するためのヒントを紹介します!https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/kenko_shokuhin/sentakugan-top

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