スムーズな購入を実現する施策事例
名前、住所、メールアドレスに電話番号。ECサイトで購入した際、必須とわかっていてもこれらの入力を面倒に思ったことはないでしょうか。せっかく購入を決めて決済画面へ進んでいるのに、商品ではなく入力作業の手間が原因で購入取りやめになってしまってはもったいない。
少しでも購入者のストレスを軽減し、スムーズに購入完了まで進んでもらうためにも、カート内入力項目の最適化についてお話します。
不要な入力項目を見直してカート投入後の離脱を防止
ECサイトで購入する際、入力が必要な項目が多いと多少面倒に感じる購入者情報の入力画面。入力フォームを作成する店舗側からすると、なるべく詳細に情報を得たいという気持ちから入力必須項目を増やしてしまいがちです。
しかし、自身の情報を提供しなくてはならない購入者側の手間やストレスを考えると、はたしてその項目は本当に必要でしょうか?
送り仮名
法人名・団体名やお名前など、セットで送り仮名の入力が当たり前でした。ですが最近は取得しても利用されないケースが多いです。電話でのやりとりなど、読み方が必要な場合を除いて取得する必要はないかもしれません。
携帯アドレス、FAX番号
少し前までは当たり前にPCアドレスと携帯アドレス、自宅番号とFAX番号の2種がありました。SIMフリーの普及により携帯アドレスを持たない方も多く、FAX番号に至っては自宅の固定電話すら持たない家庭もあります。
顧客とのやりとりにFAXが必要ではないなら、この入力画面はない方が良いかと思われます。
アンケート
不要な項目を削除となると、アンケートも不要になるのか気になりますよね。しかし、過去にアンケートを設置したことに伴う離脱は見られませんでした。
あくまで不要な項目を削除するのであって、減らす努力をすることはありません。店舗さんにとって必要な項目は入れる、不要な項目は消す、としっかり選別することが大切です。
少ないページ遷移で購入できるクイック購入設定
購入者情報の入力画面をスキップして購入完了に進めることができるクイック購入機能をご存知でしょうか。
過去に購入したことがある会員は自動で購入者情報が反映されるため、入力の手間がありません。先ほどのフォーム入力で離脱の点からしても、少ないページ遷移で購入できるので離脱を防ぐ手段のひとつになります。
Eストアーショップサーブの管理画面では、お店設定 > ショッピングカート > 基本設定の中に「クイック項目」があります。「入力画面をスキップする」を選択するだけ、ワンクリックで設定できます。
全ての店舗さんへおすすめできる設定ですが、以下の点は注意が必要です。
- 取り扱い商品にギフトなど贈答用が多い場合、送り先は都度変わってしまいます。誤って購入者ご自身に送ってしまうなど、購入フローのミスやキャンセルに繋がる可能性があります。
- 商品がメール便の場合も、デフォルトで通常配送になってしまう可能性があります。戻って都度修正が必要になってしまうため、この場合もクイック購入設定は注意が必要です。
カート投入後も買い物を続けられる導線設計で客単価アップを狙う
商品をカートに入れた後の購入者の気持ちを考えると、そのまま購入手続きに進むのか、買い物を続けるのか、選択できることもスムーズなネットショッピングには重要になってきます。
「カートを見る」で購入ページへ遷移、「お買い物を続ける」で直前に見ていた商品ページ、もしくは任意に設定したページへ遷移させることができます。買い物を続けたい方からすると、ページを戻ることによってカート内の商品が消えてしまうのでは?という不安や、前ページに戻る動作を面倒に感じるケースもあるため、上記のようなポップアップが出てくると便利です。
「カートに入れる」を押したあとにそのまま買い物を続ける選択肢を与えることが、買い回りを促進して客単価の向上にも繋がります。
設定場所はクイック購入と同じく、お店設定 > ショッピングカート > 基本設定内にあります。こちらはデフォルトではONになっていないため、長期でつかっていただいている店舗さんはぜひご確認ください。
販促やページデザイン、UIUXなど、ECサイトの入り口に目が行きがちですが、カートに入れてから購入完了までにも離脱の可能性が潜んでいます。見落としがちな箇所ですので自店舗の仕様が離脱に繋がっていないか、今一度確認されてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、ECだけでなく実店舗をお持ちであったり、ECサイトの運営は様々な業務があるため、これらの改善にまで手が回らないことも。Eストアーショップサーブの専任担当制は、店舗さんのお困りごと解決だけでなく、より良いECサイトにするためのご提案など、店舗さんが見落としがちな点にもサポートいたします。
ECカートをご検討中の方や、検討にあたって情報を集めている方、他カートシステムで行き詰まりを感じている方など、ECカート関連に対してご相談窓口をご用意しております。ぜひお気軽にご相談ください。