新規会員登録やログイン作業を不要にしてサイト離脱を防ぐ
ECサイトで購入する際に求められる会員ログイン。会員でない方は新規登録が必要な場合もあります。その登録作業が購入者の負担となり離脱につながるケースも少なくはありません。個人情報の入力や条件を満たしたパスワード(大・小英字、桁数、記号指定など)を設定しなければならない手間だけでなく、他サイトのログインID・パスワードと混在しないための管理も必要です。
そこで、登録の手間を省き、離脱を防ぐために導入を検討したいのが、ソーシャルログインです。
ソーシャルログインの導入率は近年大きく上昇しており、特にLINEログインが圧倒的なシェアを誇っています。スマートフォンでの利用が約9割を占め、LINEログインの利用率は86%にも達しています。
ソーシャルログインとは?
ソーシャルログインとは、LINEやYahoo!JAPAN、Google、Facebook、X(旧Twitter)などのサービスのアカウントを使って、ECサイトやWEBサイト、アプリなどのサービスにログインすることです。

ソーシャルログインを導入することで、ECサイトの離脱率を改善するだけではなく、リピート率の改善にも効果が期待できます。
ソーシャルログイン導入の重要性
ソーシャルログインは、ECサイトのユーザーの利便性と満足度を高めるための重要な手段です。
以下に、その重要性を解説します。
利便性の向上
ユーザーは、メールアドレスやパスワードを新たに登録する必要がなく、ワンクリックでログインが可能です。これにより、会員登録やログインの煩わしさが解消されます。また、ソーシャルログインを利用すると、名前やメールアドレスなどの基本情報が自動的に入力されるため、フォーム入力の手間が省けます。
離脱率の低減
通常のアカウント作成プロセスが煩雑だと、ユーザーは途中で離脱してしまう可能性があります。ソーシャルログインによりこの課題が解消され、コンバージョン率の向上につながります。また、ユーザーがログイン情報を忘れてしまうリスクが低くなるため、再訪時のログインが簡単で、購入を続けやすくなります。
競争優位性の確保
ソーシャルログインを導入することで、競合他社と差別化を図り、利便性を求めるユーザーにアピールできます。若年層を中心に、手軽なログイン方法を好む傾向が強まっており、これに対応することで新規顧客を獲得しやすくなります。
ソーシャルログインの利用率1位はLINE

こちらは、株式会社ソーシャルPLUSが2024年1月〜2024年12月の期間で実施した調査内容です。このデータを見ると、ソーシャルログインにおいてはLINEが全体の86%を占めており、最も利用されていることが分かります。
日本ではLINEが主要なコミュニケーションツールとして広く利用されており、特に日常生活やビジネスでも使われています。LINEは家族や友人間の連絡手段として高い信頼性があり、アカウント所有者が多い点が利用の多さにつながっています。
LINE PayやLINEポイントといった関連サービスが生活に密着しており、ECサイトとの親和性が高く、ECサイトでもLINEの通知機能を利用してクーポン配布やセール情報を提供するなど、EC運営者側がLINEを積極的に活用している点も影響しています。
ECサイトにLINEソーシャルログインを導入することで、国内ユーザーの大多数が利用するプラットフォームを活用し、売上や顧客ロイヤリティの向上につなげることができます。
ソーシャルログイン導入・利用状況調査2024|LINEログインのみでの導入が過去最多!人材・アパレル・食品など様々な業種で活用が進む
ソーシャルPLUS | LINEのID連携・ソーシャルログイン導入支援サービス
ログイン状態の保持
ソーシャルログインの導入と合わせて検討したいのが、ログイン状態を保持する機能の導入です。
ログイン状態を保持することで、ユーザーが再ログインの手間を省ける利便性の向上、カートでの離脱の防止、簡略化された購入プロセスによるリピート購入の促進など、使いやすさを高めることで顧客満足度とコンバージョン率を向上させ、最終的には売上アップにつながります。
ログイン状態を保持させる重要性
利便性の向上
特に頻繁にサイトを訪れるユーザーにとって、毎回ログインする手間を省けるのは大きなメリットです。また、スマートフォン利用者が主流の現在、手軽にアクセスできる仕組みがユーザーの満足度を向上させます。
購入プロセスの簡略化
ログイン状態を保持することで、再訪時にもカートの中身やウィッシュリストが引き継がれるため、購入完了率が向上します。また、ユーザーがログインしていることで、購入履歴や閲覧履歴に基づくおすすめ商品を提示でき、購買意欲を高めます。
Eストアーショップサーブでの設定例
Eストアーショップサーブの場合、以下の設定が可能です。
- ブラウザを閉じたらログアウトする
- 会員がログアウトするまでログイン状態を保持する
- 最終ログインからの経過日数を設定してログイン画面を再表示する

CVR向上に役立つログイン機能
前述した様々なログイン機能を適切に活用することで、CVR向上を目指すことができます。購入者にとって使いやすい環境を提供することは、見込み顧客を購入者へ転換させる割合を上げるための基本的な施策といえます。
CVR(コンバージョン率)はECサイト運営における重要な指標です。
サイト訪問者のうち、実際に購入に至る割合がCVRとして計算されます。

まとめ
新規会員登録やログイン作業による購入者が感じるストレスを少しでも軽減することで、サイトからの離脱や、かご落ちを改善し、転換率の向上を目指すことができます。Eストアーショップサーブのツールを活用すれば、販売機会を逃すことなく、売上アップを実現するための有効な手段を手に入れることが可能です。
ECサイト運営における様々な課題に対応するノウハウを持つEストアーショップサーブは、店舗さんと共に、EC事業の成功を目指します。まずはお気軽にお問い合わせください。
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