• ECマーケティング

売上を上げ続ける仕組みづくりに欠かせないCRM

ECサイトの売上向上を図るためのCRMの役割と重要性について

ECサイトからの売上を伸ばすためには、顧客との関係構築・維持が不可欠です。そこでカギとなるのが「CRM(顧客関係管理)」です。CRMは、顧客1人ひとりのニーズを把握し、適切なタイミングで適切なコミュニケーションを取ることで、顧客満足度を向上させ、リピート購入を促進する仕組みです。

今回は、EC事業におけるCRMの役割とその重要性について解説します。

CRMとは?

CRM(Customer Relationship Management)は直訳すると「顧客関係管理」です。企業と顧客の関係性や顧客情報、行動履歴などを管理し、関係をより強化するための戦略やツールを指します。CRMは単に顧客データを収集するだけでなく、そのデータをもとに個々の顧客に対して、パーソナライズされたサービスや情報提供を行うことを目的としています。

ECサイトにおいてCRMは、顧客の行動データや購買履歴を活用し、より効果的なマーケティング活動や顧客対応を実現するために使われます。具体的には、購入後のフォローアップメールやおすすめ商品、特別なプロモーションなどを通じて、顧客に価値を提供し、企業やブランドに対して信頼感を高めてもらうことができます。

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CRMの役割

ECサイト運営において、顧客との関係性は成功を左右する重要な要素である一方で、競争が激化し、多様化する顧客ニーズに対応するには、単に商品を売るだけでは不十分です。
では、実際にCRMがどのような役割を果たすことで売上向上に繋がるのかを解説します。

1. 顧客ロイヤルティの向上

顧客ロイヤルティとは、顧客が特定の企業やブランドに対して抱く「忠誠心」や「信頼感」のことを指します。CRMは、既存顧客の維持に重要となる顧客ロイヤルティを高めるために欠かせません。たとえば、購入履歴をもとに顧客が興味を持ちそうな商品を提案したり、定期的なメールマガジンで新商品情報を知らせたりすることで、顧客は「このサイトは自分のニーズに合った商品を提供してくれる」と感じ、再度購入しやすくなります。

さらに、ポイントプログラムや会員制度を導入することで、リピーターを増やすことができます。CRMを活用して顧客の行動を分析し、どのタイミングでどんな特典を提供すれば良いかを見極めることが、顧客ロイヤルティを高めるポイントです。

2. パーソナライズされたサービスの提供

様々なニーズを持った顧客がECサイトに訪れるため、全ての顧客に一律のマーケティングやプロモーションを行うのではなく、顧客1人ひとりに合わせたパーソナライズが求められます。CRMを活用すれば、顧客の過去の購入履歴やサイト上での行動をもとに、個別に最適な商品をおすすめしたり、特別な割引を提供したりできます。

たとえば、「この商品を購入したお客様にはこんな商品も人気です」といった関連商品を提案するレコメンド機能や、顧客が最近見た商品を再度提案する「閲覧履歴に基づくリターゲティング広告」など、CRMを駆使して1人ひとりの顧客に最適なオファーを行うことができます。

3. 顧客満足度の向上

顧客とのコミュニケーションの質を高めることもポイントです。綿密なコミュニケーションをとることで、顧客からの問い合わせやクレームに対して迅速に対応することができ、顧客満足度を高めることができます。顧客の過去の取引履歴や好みを把握していると、よりスムーズに、的確な対応が可能となります。

たとえば、商品発送後の発送完了メールや、返品・交換手続きの際に迅速かつ柔軟な対応を行うことで、顧客は安心感を感じ、再度利用しようという気持ちが高まります。また、顧客の声をフィードバックとして商品改善に活かすことで、サービスの質向上にもつながります。

4. 効率的なマーケティング活動

CRMツールは顧客データを一元管理するため、マーケティング活動をより効率的に行うための強力なツールです。たとえば、顧客を購入頻度や購入金額に基づいてセグメント化し、それぞれのセグメントに対して異なるマーケティング施策を実施することが可能になります。

これにより、全ての顧客に同じ広告を流すのではなく、購入意欲の高い顧客に向けて特別なキャンペーンを行うことができるため、より高い効果を得ることができます。また、CRMはクリック数やコンバージョン率を確認できるため、どの施策が効果的であったかを分析し、次回のマーケティング活動に活かすことにもつながります。

CRMの重要性

ECサイト運営にCRMを活用することでどのような効果があるのでしょうか。
CRMの役割を理解したところで、ここでは重要と言われている理由を紐解いていきます。

1. 競争力の維持と強化

EC市場は近年益々拡大しており、多くの企業がオンラインで商品を販売しています。(参考:経済産業省商務情報政策局情報経済課 令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書)こうした競合他社が多くいる環境で競争に勝ち残るためには、顧客1人ひとりに合ったサービスを提供することが重要です。CRMは顧客の行動や嗜好を詳細に分析し、それに基づいたマーケティング施策を行うことができるため、競争優位性を高めることができます。

たとえば、パーソナライズされた商品提案や購買後のフォローアップなど「個別の対応」を意識したサービスは、顧客に特別感を与えることにつながり、他社サイトとの差別化を図るための大きなポイントになります。これにより、顧客の満足度が向上しリピーターが増加することで、結果的に企業の競争力が強化されます。

2. 長期的な売上向上

ECサイト運営において、短期的な売上だけでなく、長期的な顧客との関係構築・維持が継続的に売上を伸ばしていくことにつながります。CRMを適切に活用することで、リピーターや定期的に購入してくれる顧客を増やすことができ、安定的な売上を確保することが可能となります。特に、既存顧客からの売上は、獲得コストが新規顧客に比べて低いため、効率的な売上向上に寄与します。

EC事業におけるCRMは、顧客の満足度を高め、リピート購入を促すために欠かせない戦略です。パーソナライズされたサービスの提供や効率的なマーケティング活動、顧客ロイヤルティの向上など、CRMを活用することで、競争力を維持し、既存顧客のファン化によって長期的な売上向上を実現することができます。

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