ネットショップ初心者向けに、実店舗とECの違いを比較。目的設定から集客、商品ページ改善まで、今すぐ実践できるノウハウを紹介します。
これまで実店舗を中心としてきた企業が、時代の変化と共にEC(ネット販売)に挑戦するケースが増えています。しかし、「店舗で売れている商品をネットでも売れば大丈夫」と思って始めたものの、「思ったより売れない」という声も多いのが実情です。
実店舗とネットショップは売れる理由もお客様との接点もまったく異なるのです。
実店舗とネットショップの違いとは?
実店舗とネットショップは、同じ商品を扱っていても“売れる理由”や“お客様との接点”が根本的に異なります。この違いを理解しないまま始めてしまうと、思うように成果が出ないケースが多いため、まずはその特徴を押さえることが大切です。
項目 | 実店舗 | ネットショップ |
---|---|---|
立地 | 商店街・路面・施設内など | サイト構造・SEO・広告が立地代わり |
集客方法 | 通行人・チラシ・紹介など | 検索・SNS・広告・メルマガなど |
接客方法 | スタッフの対面接客 | 商品説明・写真・レビュー・チャットなど |
顧客情報 | 常連・顔見知りペース | メールアドレスや購入履歴などのデータ中心 |
営業スタイル | 開店~閉店の営業時間制 | 24時間365日オープン(対応体制がカギ) |
運営体制 | 店頭スタッフ、仕入れ、接客など | 受注、在庫、発送、問い合わせまで分業的 |
ネットショップを成功させる6つの基礎ポイント
実店舗と異なる運営環境で成果を出すには、ネットショップならではのポイントを押さえる必要があります。ここでは、初心者がまず実行すべき6つの基本を紹介します。
1.目的とターゲットを明確にする
闇雲に始めるのではなく、「なぜネットショップをやるのか」「誰に届けたいのか」を明確にすることが、サイト設計や商品開発、販促施策すべての土台になります。
- 目的:地元以外に販売したい、営業時間外にも売上を立てたい、など
- ペルソナ設定:ネットで初めて出会う“見知らぬお客様”を想定した訴求が必要
2.売れるサイト設計を意識する
実店舗のように「通りがかりで入ってくる」ことがないネットショップでは、トップページから購入完了までの導線や体験設計がカギを握ります。
- ファーストビューで商品の魅力が伝わる設計
- モバイルファーストで使いやすさ重視
- ユーザーが自分で「探しやすい」構造設計
3.集客は“通行人”ではなく“検索と拡散”で行う
実店舗のように「通れば入ってくれる」わけではないネットショップでは、こちらから積極的に見つけてもらう努力が必要です。
- SEOで検索上位を狙う
- SNS(Instagram/LINEなど)での発信
- 広告(Google/SNS)の活用
4.商品ページが“無人の接客スタッフ”になる
ネットショップでは対面での声かけができない分、商品ページの情報量や構成が購入の決め手になります。
- 写真:複数枚で使用イメージや質感を伝える
- 説明文:特徴・使い方・ストーリーを丁寧に紹介する
- 口コミ・レビュー:信頼感を高める武器として活用する
5.サポートとWeb接客で不安を取り除く
不明点がすぐに聞ける実店舗と違い、ネットショップではちょっとした疑問が離脱の原因になります。
- チャットやFAQ、問い合わせ対応の迅速化
- Web接客(ポップアップ・レコメンド)で提案力を補完
- 返品・配送条件の明記で信頼感アップ
6.継続的に改善し、育てていく
ネットショップは開店したら終わりではなく、運営しながら改善を積み重ねていくことが成功の鍵です。実店舗のようにお客様の声を聞きながら売り場を整える感覚で、データ分析や商品更新を繰り返し行うことが大切です。
- アクセス解析・購入率のモニタリング
- 商品更新やキャンペーン展開
- 必要に応じた外部パートナーの活用
リアルとネットは対立ではなく共鳴させる時代へ
実店舗とネットショップは、仕組みもお客様との接点も異なりますが、リアルでの接客経験や商品へのこだわりは、ネットでも確実に武器になります。
「違いを知ること」から始め、「伝える力」や「サポート力」を磨いていくことで、リアルとネットの両方で選ばれるブランドづくりが実現できるはずです。
ネットショップ構築に必要なカートシステムを提供しているEストアーショップサーブは、実店舗とのポイント連携機能を備えています。実店舗を運営しながら、新たにネットショップを始めたいと考えている方をサポートする体制をしっかり整えていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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