MAツールとは?ネットショップでできることを解説
  • 入門知識

最終更新日:2025.09.02

MAツールとは?ネットショップでできることを解説

ネットショップにおけるMAツールの活用方法。リード管理から販促の自動化までを具体例で紹介。

ネットショップ運営において「もっと効率よく売上を伸ばしたい」「リピーターを増やしたい」「限られた人手で販促を自動化したい」
ーーそんな課題を抱える方に注目されているのがMAツールです。MAツールは、単なるメール配信ツールではありません。顧客1人ひとりの行動データをもとにしたパーソナライズ施策や自動での販促活動を実現し、売上アップ・業務効率化・顧客満足度向上に貢献します。
この記事では、「MAツールとは何か?」という基本から、ネットショップでできることまでを初心者向けにわかりやすく解説します。

MAツールとは

MAツール(マーケティングオートメーションツール)とは、見込み客の集客から購入、リピート促進までの一連のマーケティング活動を自動化・効率化するためのツールです。
例えば、以下のようなことができます。

  • 商品を見ただけのユーザーにフォローメールを送る
  • 一度購入したユーザーにリピートを促すメールを送る
  • ユーザーの行動(商品ページの閲覧、メールの開封など)を記録して分析する
  • ユーザーの行動に合わせて最適なタイミングでクーポンや情報を届ける

つまり、これまで人の手で行っていた見込み客へのアプローチを効率化し、売上につなげるサポートをしてくれるツールです。

ネットショップにおけるMAツールでできること

ここでは、実際にネットショップでMAツールを活用する際に「どんなことができるのか」を代表的な6つの機能に沿って具体的に解説します。

  1. リード(見込み顧客)の獲得と管理
  2. 顧客の行動データを可視化・分析
  3. スコアリング機能で“今すぐ買いそうな人”を判定
  4. シナリオ設計で自動フォローを実現
  5. 販促・顧客対応の自動化
  6. 効果測定と改善(PDCA支援)

1.リード(見込み顧客)の獲得と管理

MAツールでは、ネットショップに訪れたユーザーのメールアドレスや行動履歴を収集・管理できます。

できること:

  • ポップアップやキャンペーンで会員登録を促進
  • 登録した顧客情報を自動でデータベース化
  • 顧客ごとに履歴を蓄積し、いつでも確認可能

効果:

  • 顧客接点の最大化
    フォームやポップアップでスムーズにメールアドレスを取得でき、サイト訪問者との接点を増やすことができます。これにより、離脱しても後からアプローチが可能になります。
  • CRMとの連携による一元管理
    顧客情報が蓄積され、担当者ごと・販促施策ごとに顧客リストを使い回せるようになり、属人的な管理から脱却できます。
  • 施策の起点が作れる
    「登録から〇日後に配信」など、すべての販促の起点となるデータが取れるため、マーケティング全体の再現性が高まります。

2. 顧客の行動データを可視化・分析

「どの商品を見ているか」「何回サイトに訪問したか」など、サイト上での細かな行動を自動で記録・分析できます。

できること:

  • ページ閲覧・カート追加・クリック履歴などを蓄積
  • 興味・関心の高い顧客を発見
  • 行動パターンを元に次の一手を検討

効果:

  • 「興味・関心」を数値で把握できる
    誰がどの商品ページを何回見ているか、どのメールを開封しているかが明確になり、“なんとなく”ではなく事実に基づいたアプローチが可能です。
  • 温度感に応じた対応ができる
    商品を何度も見ている人は購入意欲が高いため、クーポン送付やフォローに注力するなど、“次の一手”の優先度がはっきりします。
  • PDCAの分析軸が増える
    サイト内の導線設計やコンテンツの改善にもつながるデータが取れるため、UI/UX改善にも波及効果があります。

3. スコアリング機能で“今すぐ買いそうな人”を判定

行動や属性に応じて「見込み度」に点数を付け、優先的にアプローチすべきユーザーを自動で抽出できます。

できること:

  • 商品ページを何度も見ている人=高スコア
  • 一度購入し、再訪している人=優良リード
  • スコアに応じてメールやバナーの出し分け

効果:

  • 売れる可能性が高い人に絞ったアプローチが可能に
    成約率の高い層に絞ってリソースを集中できるため、業務効率と販促効果の両立が可能です。
  • ユーザーの状態に応じた差別化対応
    購入見込みが高い人には限定オファー、温度が低い人にはナーチャリングメールなど、フェーズに応じた施策が実現します。
  • 営業やカスタマーサポート部門との連携強化
    ホットな顧客情報をチーム全体で共有でき、部門連携によるクロスセルやフォロー体制が整いやすくなります。

4. シナリオ設計で自動フォローを実現

「新規登録後3日目にブランド紹介→5日目にクーポン→7日目に人気商品紹介」など、行動や日数に応じた自動メール配信の流れ(シナリオ)を設計できます。

できること:

  • 購入直後〜1ヶ月後までのステップメール設計
  • 特定の行動(閲覧、未購入)で自動フォロー
  • 複数の分岐条件に対応した柔軟な施策構築

効果:

  • 長期的な関係構築が可能に
    会員登録→初回購入→リピートという流れを設計し、段階的にブランドへの理解や信頼を得ることができます。
  • 見落とし・対応漏れゼロ
    施策が自動で進むため、どのユーザーにもタイミングを逃さず対応ができ、属人的なミスが減ります。
  • 初回購入率・リピート率の向上
    定期的な接触が自然と行えるため、記憶から忘れられる前に次の購入へとつなげやすくなります。

5. 販促・顧客対応の自動化

MAツールの最大の特徴は、ユーザー行動に応じて施策が自動で走ることです。

できること:

  • カートに商品を入れたままの人に自動リマインドメール
  • 購入後のレビュー依頼をタイミングよく送信
  • 再来店を促す限定クーポンを配布

効果:

  • リマインドやフォローが自動で確実に届く
    カートに商品を入れたままページを離れたユーザーへのフォロー、購入後のレビュー依頼など、本来“手が回らない”部分も自動化することで、取りこぼしを大幅に削減できます。
  • 人件費・作業コストの削減
    販促業務の多くを自動化することで、少人数運営でも高いクオリティの顧客対応が維持できます。
  • 一貫性のあるブランド体験の提供
    手作業による表現のブレや対応のバラつきをなくし、ユーザーにとって心地よい体験を継続的に届けられます。

6. 効果測定と改善(PDCA支援)

配信したメールやキャンペーンの成果は、自動で数値として記録・可視化されます。

できること:

  • メールの開封率、クリック率、CV(購入)率の把握
  • A/Bテストでどの表現が効果的かを比較
  • シナリオ単位で効果を分析し、改善策を検討

効果:

  • 施策ごとの勝ちパターンを見つけられる
    どんなメールが反応が良いか、どのタイミングで配信すべきかなど、データから最適解を発見しやすくなります。
  • A/Bテストの検証が簡単に
    件名、本文、配信タイミングなどの違いによる反応を手軽に検証でき、感覚ではなく根拠ある改善が進められます。

まとめ

ネットショップにおいて、MAツールを使えば作業を自動化できるだけでなく、売上につながるマーケティング活動そのものを仕組み化できます。

  • MAツールとは?
    →マーケティング活動を自動化し、顧客との関係を深めるツール
  • MAツールでできること
    →かご落ち対策、ステップメール、セグメント配信、LTV向上、レビュー促進など
  • ネットショップとの相性は抜群!
    →売上アップ、業務効率化、顧客満足度向上が期待できる

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