• EC基礎知識

ワクワクの演出が在庫を抱えないEC運営になる

自社製品の強みを生かした早割販売方法

気になる商品が販売されてから直ぐのタイミングで割引価格になっていると、一気に購買意欲がそそられ購入を即決、といった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。販売からしばらく待たなくてはいけない在庫セールでは売り切れている可能性もありますし、待っている間に購入意欲がなくなる可能性もあります。

顧客ばかりにメリットがあるようですが、EC店舗側にも早割販売を行うことでたくさんのメリットがあります。今回は早割販売のメリットと実例をご紹介します。

LINE登録者限定、3日間のみ早割価格で特別感を演出

今回ご紹介する店舗さんは食品関係のネットショップで、自社製品を取り扱い、価格を自由に設定できる店舗さんです。SNSなどの発信も強く、売り上げの8割がリピート顧客と、ファンがしっかりついています。

早割販売に向けてまず行ったのは告知です。各SNSにこのように告知を行いました。

今回の早割販売は【LINE限定】で、各SNSのフォロワーにLINE登録を促します。定価は8,900円ですが、LINE登録者のみ3日間限定で先行早割価格3,900円としました。

会員顧客のみ購入できるシークレット機能は使わず、誰でも購入できる通常販売で定価と販売価格を設定します。トップページやSNSからは導線を設けず、販売開始時に送信したLINE告知内のバナーからのみ商品ページへの遷移先を案内しました。

こちらは販売期間終了後のLINE告知です。早割期間を3日間と短く設定し、早期完売を演出しています。これにより、人気商品という印象を与え、さらに購入意欲を高める事ができます。また、再販を予定していることをお知らせして再入荷通知の登録を促し、次回の販促に繋げています。再入荷通知の登録は次回販売に必要な販売数のひとつの目安となりますし、早割販売は早いタイミングで商品を手にしてもらうことで口コミも集まり、再入荷や商品への期待を高める効果もあります。

再販早割価格により販売数と期間をコントロール

3日間の早割後は、販売期間を設けずに早割単価を上げて再販を行いました。先行早割3,900円、再販早割5,900円と先行早割に比べて2千円上乗せしています。再販時はLINE登録者限定にはせず、販売期間も設けず、「再販準備分がなくなり次第定価に戻す」と案内することにより販売数と期間を自由にコントロールできるようにしました。

先行早割と比べて2千円上乗せされていますが、定価で購入するよりも安く設定されています。先行早割を逃し購入意欲が高まっている方、先行早割で商品が気に入りリピートで追加購入したい方などからすると、定価より安く購入できる再販早割は十分お得と言えます。

告知方法:Instagram(f:12,000人)、X(f:9,000人)、LINE(f:4,000人)、メルマガ(f:6,000人 ※再販前に送信)

先行早割と再販早割の販売結果です。第一弾の販売数を見ると、本来3日間限定にしていた販売期間も完売により2日で終了しています。

多くのSNSフォロワーにLINE登録をしてもらい、購入に繋げられたことがわかります。今後はSNSやメルマガを見逃した顧客に向けてLINEでも告知や販促ができるため、CRM顧客情報収集としても大きな成果を得たと言えます。

販売前の入荷メール誤送信に注意

店舗さんから再販早割を行う前、「再販開始前に入荷連絡メールが送信されてしまい、購入できないとクレームが複数発生した」とご相談いただきました。

これは在庫減算タイミングの設定が「カートに商品を入れた時点で在庫を確保する」になっていたことで、かご落ちで在庫が復活し、再販前に入荷連絡メールが送信されてしまった状況でした。こちらは「注文完了時点で在庫を確保する」に設定を変更して問題は解決しました。

弊社は各店の専任担当制のため、店舗さんの情報や状況を理解した上で、こういったトラブルにも迅速に対応することができます。

早割のメリット

・ブランド価値が下がりにくい

早割はセールと比べて売れ残り感は出ないため、ブランド価値が下がりにくい点は大きなメリットと言えます。また、普段からリピートしている顧客にこそ届けることができるため、ファン層への販売アピールとしても十分です。

・「セールになるまで買い控え」も防げる

新商品が出る時は大半が定価のため、いずれくるセール期間まで待つ顧客も多いです。ですが、早い段階でセール価格と同等に値段を下げて提供することによってセールを待つ顧客も減り、販売タイミングをコントロールすることができます。

Eストアーショップサーブは手厚いECサポートを強みにしており、ECサイト制作会社のご紹介や、商材や顧客層により様々な施策がご提案できます。ECカートに悩まれている方、検討段階になくともEC業界の情報交換など、お気軽にご相談ください。

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