店舗受け取りの導入メリット
  • ネットショップ事例

最終更新日:2025.09.08

店舗受け取りの導入メリット

店舗受け取りの導入で売り上げがUPした事例

近頃、ネットショップでよく見かける店舗受け取りやコンビニ受け取り。導入するべきか迷っている店舗さんも多いのではないでしょうか。今回は店舗受け取りの導入で売り上げがアップした事例と併せて、導入するべき理由を詳しく解説します。

店舗受け取りとは

店舗受け取りサービスとは、顧客がオンラインで商品を注文し、実店舗で商品を受け取るサービスです。海外では「BOPIS(Buy Online, Pick-up In Store)」と呼ばれ、アメリカやヨーロッパでは既に一般的な購買スタイルになっています。日本でもユニクロ、無印良品、セブンネットショッピング、ヨドバシカメラなど多くの大手小売が導入しており、ECとリアル店舗をつなぐ重要な施策の一つとなっています。

店舗受け取りの流れ
【例】店舗受け取りの流れ

店舗受け取りを導入するべき理由

ユーザーにもメリットの多い店舗受け取りですが、店舗側にも様々なメリットがあります。

1. 多様化する顧客ニーズへの対応

ユーザーのライフスタイルに合わせた購買行動が可能なため、購入機会の損失抑制になります。在庫があれば当日受け取りも可能で、「今すぐ欲しい」という顧客ニーズに応えることが可能です。

2. 配送コストの削減

配送料の負担は、ネットショップ運営者にとって大きな課題です。店舗受け取りサービスにより、配送コストを削減できます。また、配送の遅延や紛失、不在配達などのトラブルを回避できるため、顧客満足度の向上につながります。

3. 拡大するオムニチャネル市場への対応

オムニチャネル市場は右肩上がりで拡大しており、2026年には80.9兆円(2019年の55兆円の約1.5倍)にもなると予想されています。ネットショップから実店舗への導線ができる店舗受け取りは、オムニチャネル戦略の強力な一手となります。

野村総合研究所、2026年度までのICT・メディア市場の規模とトレンドを展望

NEWS RELEASE | 株式会社野村総合研究所

4.ついで買いの促進

店舗受け取りは顧客単価の向上に効果的で、店舗での「ついで買い」を促進します。Doddle社の調査によれば、2018年の米国において、店舗受け取りサービス(BOPIS)を利用した顧客の実に85%が、商品の受け取りの際に店内で別の商品を追加購入したと答えています。

Retail Dive「Most BOPIS shoppers make additional purchases in store」

Retail Dive

業界別の活用例と大手ECの導入調査

ネットショップにおける店舗受け取りサービスは、アパレルでは試着や返品の利便性、食品業界では鮮度保持と即日受け取り、家電業界では大型商品の送料削減などに活用されており、業界や業種によって活用方法が異なります。今回は、業界別の活用例と大手ECの導入調査を紹介します。

業界別の活用例
  • アパレル:試着・サイズ交換を店舗でスムーズに行える
  • 家電量販店:大型商品の即日受け取り、周辺機器の追加購入を促せる
  • 食品スーパー:ネットで注文→仕事帰りに受け取り(即日利用が多い)
  • 書店・CDショップ:発売日に受け取りたいニーズに対応

1. ユニクロ

「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの発表によると、ネットショップで購入した商品を実店舗で受け取る「店舗受け取りサービス」の利用率は、EC売上の40%以上に達したといいます。これは非常に高い利用率を示しており、店舗受け取りサービスが顧客に広く受け入れられていることを示しています。

ファーストリテイリング「店舗受け取りサービス」利用率は40%以上、店頭商品を注文・最短2時間で受け取れる「ORDER&PICK」もスタート

ネットショップ担当者フォーラム

2. ヨドバシカメラ

ヨドバシカメラは13連続で満足度1位を達成しており、店舗受け取りサービスを含むオムニチャネル戦略が顧客満足度向上に寄与していると考えられます。CVR8.6%という業界平均の約3倍のCVRと76%のリピート購入比率を実現した結果、EC売上高2,221億円、EC化率30.3%という業界をリードする成果を上げています。

【2025年最新版】EC売上ランキング|市場の基礎知識や見直しポイントも解説

W2- ECサイト構築/業界トップクラスのECプラットフォーム

3. ワークマン

ワークマンではEC利用者のうち、67%が店舗受け取りを選択しています。ECからの注文のうち約7割は店舗に在庫がある商品になり、店に在庫がある場合は最短3時間で店舗受け取りができます。実店舗に在庫がない場合、本部から店舗へ向かうチャーター便で該当商品を届けます。店舗受け取りサービスに送料手数料はかかりません。

ワークマン、店舗受け取りを強化 自社ECサイトを刷新

日本ネット経済新聞

店舗受け取りで売り上げが3%UPした事例

店舗受け取りで売り上げが3%UPした事例

ある洋菓子店でケーキの店舗受け取りを導入したところ、売り上げが前月比で3%UPしました。
売り上げUPに繋がった理由として以下が考えられます。

1. 送料がかからない

この店舗さんの通常配送では、地域によって送料が最大1,500円かかり、10,000円以上の購入で送料無料になります。しかし今回は店舗受け取りでは購入金額に関わらず送料を無料に設定したため、ユーザーはお得に購入することができました。

2.ユーザーの都合で受け取る時間帯や場所を選べる

通常の配送では、日時指定をしても配送時間の幅が最短で3時間あり、その時間は自宅で商品の到着を待っている必要があります。しかし店舗受け取りを利用すれば、帰宅時に帰宅途中にある店舗で商品を受け取るなど、ユーザーの都合に合わせてスムーズに受け取ることができます。
コンビニ受け取りを多くのユーザーが利用する理由も、同じことが考えられます。

まとめ

店舗受け取り(BOPIS)は、ネットショップと実店舗の在庫・顧客情報を統合し、顧客に利便性と柔軟な受け取り選択肢を提供する仕組みです。導入により、顧客満足度の向上、実店舗への送客、ついで買いの促進、発送コストの削減、CVR改善など、店舗とオンライン双方で効果的な結果を生めることが多数の調査や事例で確認されています。

Eストアーショップサーブでは、店舗受け取りとコンビニ受け取りのいずれも標準機能として利用できるため、追加費用はかかりません。また、導入時には担当コンサルタントがサポートいたします。ご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。

▼関連記事
Eストアーショップサーブで店舗受け取り機能提供開始
ECカート機能で実店舗の混雑回避に成功!

Search

カテゴリ

おすすめ記事

PAGE TOP
PAGE TOP