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ライブコマースは本物か?

事実は全世界、全世代で成長している。目より耳がカスタマーの要求

結論は、すぐに濃くやるべきです。米国とアジアを皮切りに海外では、数値的なファクトも驚くほどの成長で、Z世代にしか効かないという定説も崩れています。今後さらにデバイスと通信の高速&高性能化が確定していたり、テキストを読むことや長い動画が敬遠される傾向からも、まもなく日本でも本格的普及期を迎えると思います。米国の小売業界イベント、Shoptalk2022(ラスベガス3月)のトピックスは「ライブコマース」だと言えます。流行りのメタバースとリテールメディアも注目で、どれもがECの「新しい販売チャネル」なので注目が集まるのは当然ですが、金銀銅のメダルでいうならライブコマースがゴールドと言えます。

普通がいちばん

ライブコマースは、インターネット上でのライブ配信の事ですが、「ライブ」という単語に拘る必要はありません。端的に云えば動画による宣伝です。重要なのは「短尺」である事と「ストーリー」というコンテンツ品質であり、その映像やメッセージに共感を持ってもらえた時に販路が確立されます。つまり宣伝でありながらも「ナチュラルに体験」が伝わった時に売れるという特徴を伴っています。弊社の調査事例では、互角のとある2社について、どちらも互角の質と量のコンテンツを発信しているのですが、まったく異なる点がひとつあります。A社は社員による雰囲気の良い投稿で、B社は生活感丸出しのカスタマー投稿です。SNSでも映え疲れからBeRealがダウンロード1位(2022年9月)になったように、この調査でも桁違いでB社が勝っていました。

年齢年代には関係なし

ライブコマースの元祖である中国では、2017年スタートの動画販売は既にEC全体の15%に達し、遅ればせながらも急成長の米国は2021年は前年度比で2倍成長の1兆円に達しています。事実ショップトークのセッションはライブコマースが最もホットで、中国アリババの通販サイト「天猫(Tmall)」、米ショップショップス、YouTube、米エスティ ローダー、ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツなどの担当者が登壇したそうです(スタティスタ、日経新聞)。毎度出てくる米ウォルマートもライブコマースを年々増やしている事から、効果の程が分かります。またライブコマースは当初Z世代専用と揶揄されていましたが、ミレニアル世代にも確実に浸透していて、セレブリティなどの高額商品などでも傾向は同じですので、もはや世代は関係なくなってきています。

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